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~新型コロナ特設ページ~

こちらは、新型コロナウイルスに関する当ルームの案内ページとなります。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う営業時間やサービス内容、講義受講やイベントの変更や追加情報については、下からご確認いただくようによろしくお願い致します。

​情報におけるご質問は下記の連絡先よりご連絡お願い致します。

【事務所】TEL:0776-56-2002

​     メール:info@icr-kokoro.com

  • うつ病
    ◆症状 1日を通して気分が沈んでいたり、食欲や意欲が出ない、眠れないなどの症状が続いているとうつ病である可能性があります。 またうつ病になると、普段よりも自分や将来のことに対して否定的・悲観的に考えるようになります。 ◆具体例 例えば、「職場で上司に怒られた」という出来事で考えてみましょう。 【健常な状態である人の場合】 「職場で上司に怒られた(落ち込む)⇒でもミスは誰にでもあるよね(自己への励まし)⇒同僚にグチる・気分転換をする(モヤモヤを発散)⇒よし!また頑張ろう!(気持ちの切り替え)」という形で乗り越えていきます。 【うつ病の人の場合】 「職場で上司に怒られた(落ち込む)⇒能力のない自分が悪い(自己否定)⇒自分一人で考え込む・外出を避ける(モヤモヤを溜め込む)⇒職場に行きたくない…(切り替え不可)」 ◆治療法や対処法 うつ病の方への治療法として一般的なのは、薬物治療や認知行動療法です。 ・薬物治療とは、抗うつ薬や抗不安薬、睡眠導入剤などの薬を使い、過度な落ち込みや眠れない時間を減らしていく治療のことです。カウンセリングルームは医療機関ではない為、当ルームでは薬物治療は行なえません。 ・認知行動療法とは、日常生活に支障をきたすような考え方のくせ(ex自己否定)を修正していく療法のことです。こちらは当ルームにて行っております。 ◆注意しておいて欲しいこと 「うつ病」と一言で言っても度合いがあります。必ずしも薬物治療が必要でない場合もありますし、反対に薬物治療をメインに行わなければいけない状態であることもあります。 上記の症状が出ている場合、自己判断せず精神科や心療内科に一度行ってみることをオススメします。もし、医療機関に行くことに抵抗がある場合はカウンセリングルームで話しを聴いてもらうのも良いでしょう。 いずれにしても、「1人で抱え込まないこと」は大切だと言えます。
  • 双極性障害(躁うつ病)
    ◆症状 うつ病のように気分が沈むことがある(抑うつ状態)一方、極端に気分が高揚したり怒りやすくなる(躁状態)ことがあれば、双極性障害(躁うつ病)である可能性があります。 うつ病との大きな違いは、躁状態の時は調子が良く感じられる為、本人も周りもこの病気であることに気づきにくいことが挙げられます。 ◆具体例 【躁状態】 いきいきとする/気分が高揚する/怒りっぽくなる/自信過剰になる/ギャンブルにはまる/派手な服装をする/眠らなくなる/普段より口数が増える/集中力が欠如する/関心がコロコロ変わる、などなど。 【抑うつ状態】 強い悲しみを感じる/色んな物事への興味・感心がなくなる/思考や動作が緩慢となる/睡眠時間が長くなる/絶望感や罪悪感を感じやすくなる/自己否定的になる/希死念慮が生じる、などなど。 ◆治療法や対処法 治療法として薬物治療や集団心理療法などがあります。 ・薬物治療とは、リチウムや抗うつ薬、気分安定薬などの薬を使い、気分の変動の予防を目指していきます。 ・集団心理療法では、クライエントと家族や知人が一緒に双極性障害ついて理解を深めていくことになります。 ◆注意しておいて欲しいこと 重度の双極性障害(躁うつ病)である場合には、ギャンブル癖や性衝動などが原因で家庭を崩壊させるリスクがある為、入院が必要となることがあります。 また治療せずに放置すると、双極性障害(躁うつ病)はほぼ例外なく再発してしまう為、不安に思ったら、早めに受診を考えると良いでしょう。
  • 依存症
    ◆症状 日常生活に支障が出てしまうほど、何かにのめりこんでしまっている状態のこと。また、その「何か」は自分の力ではどうにもすることが出来ないのが依存症の特徴です。 ◆具体例 依存症は大きく分けると以下の3つの依存形態があります。 ①物質依存(物に対する依存)・・・アルコール依存症/薬物(処方箋)依存症/喫煙(ニコチン)依存症/借金依存症/摂食障害(過食症)/カフェイン中毒、など。 ②プロセス依存(行為・行動に対する依存)・・・ギャンブル依存症/買い物依存症/ゲーム・ネット依存症/スマホ(携帯)依存症/強迫的ホーディング(度を越した収集癖)、など。 ①関係依存(人に対する依存)・・・共依存症/性(セックス)依存症/宗教依存症/暴力依存症(DV)、など。 ◆治療法や対処法 依存症の種類や依存のレベルによって異なってきます。 しかし、一番良いとされているのは依存している物や行動、人と「物理的な距離をとること」です。これを「物理的遮断」と言います。また、強制的に入院しなければいけないレベルではなかったとしても、家族や友人など周りの人のサポートがとても大切になってきますので、カウンセリングなどに行かれる場合は依存症者だけでなく、サポートできる人も一緒に付き添い、【依存症】を理解していただくことが必要となります。 ◆注意しておいて欲しいこと 依存症は気合や根性などの精神論で克服できるものではありません。また、【依存症の完治】とは、「タバコを吸わない」や「ギャンブルに行かない」という結果だけでなく、「タバコを吸う気持ちがそれほど湧かない」や「ギャンブルに行かなくても問題ない」という心理的な部分まで回復することを指します。その為、少しずつ時間をかけて良くしていくものだということをあらかじめご理解ください。
  • 全般性不安障害(不安神経症)
    ◆症状 日常生活を過ごす上で、常に漠然とした不安や心配事を慢性的に抱え続けている状態。尽きない不安や心配により少しずつ身体症状や精神症状が表れるようになり、日常生活に支障が出てくるのが特徴。身体症状としては、疲労感、頭痛や肩こり、便秘や吐き気などがあり、精神症状としては、注意力が散漫になったり、ささいなことにイライラしたり悲観的になったりすることが挙げられます。 ◆具体例 通常起こりえないような心配を常にしてしまいます。 「明日家族全員がいきなり重い病気になったらどうしよう・・・。」 「洗濯物を干している最中に、飛行機が墜落してきたらどうしよう・・・。」など。 心配性や神経質と似ているように思われるかもしれませんが、『生活に支障をきたしている』『身体・精神症状が目立つ』などがその違いとして挙げられます。 ◆治療法や対処法 不安や心配の程度が著しく重い場合は、まず薬によってその症状を軽減していくことが必要となります。 具体的には、抗うつ薬や抗不安薬、睡眠安定剤や気分安定剤など。 その上で、心理療法(認知行動療法や森田療法)によって少しずつ抱えている不安や心配を解消していくという流れが一般的です。 ◆注意しておいて欲しいこと 全般性不安障害は自分もまた周囲の人も病気であると気づきにくいことが挙げられます。というのも、過剰な心配ではあっても可能性はゼロとは言えないからです。その為、周りからは「心配し過ぎ。」と言われ、自分自身も「やっぱり気にし過ぎなんだ。」と病気であることをなかなか自覚できません。しかし、過度な不安や心配が続き日常生活に支障が出ているようなら一日も早く専門家に聞いてみることが大切です。本人ではなくて身内や友人の方でも「もしかしたら・・・」と思ったら、一度お問い合わせください。
  • 自閉症スペクトラム障害(ASD)
    ◆症状 自閉症スペクトラム障害(ASD)とは、社会性・社会的コミュニケーション・社会的イマジネーションの3つ組の障害と定義され、“感覚”刺激への反応に偏りがあることが多く、聴覚、視覚、味覚、臭覚、触覚、痛覚、体内感覚などすべての感覚領域で鈍感さや敏感さが生じうる障害です。 ◆具体例 ①社会性の障害:同年代の他者と相互的な交流を行うことが困難なことが基本的な特性である。幼児期には他者の存在への無関心、人より物への興味の強さで表現されることが多い。 ②社会的コミュニケーションの障害:音程や抑揚、早さ、リズムに偏りがあり話し方が単調であったり、リズムが不自然だったり、自分の好みのことを一方的に話し続けることや相手の言葉をそのまま繰り返してしまう等。 ③社会的イマジネーションの障害:次に起こることを想像することが難しく、自分なりに見通しを持つことが出来ないため、同じパターンを繰り返し行うことで安心しやすい。また、自分の好みの物を集めることや揃えることを好んだり、せっかく集めても、それを本来の目的ではなく、たた蒐集することだけで満足することもある。 ◆治療法や対処法 早期の段階でこだわりの強さといった個性を周囲が認識し、社会的な適応がスムーズにいけるように行うことが重要です。自閉症スペクトラムは個性の一種であり、置かれた環境によって大成功する人もいれば、逆に社会の中から孤立をしてしまい生きづらさを感じてしまう方もいらっしゃいます。 ◆注意しておいて欲しいこと 自閉症スペクトラム(ASD)は遺伝的要因が強く関与する疾患であり、完治を目指そうとは考えず、それ自体を個性として捉えることが大切です。また本人や周囲の方が円滑に生活を送れるよう、積極的に治療を受けてもらうため、周囲の方の理解や援助も必要不可欠であると言えます。
  • ADHD(注意欠陥多動性障害)
    ◆症状 ADHD(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)とは、日本語で「注意欠如・多動症(注意欠陥/ 多動性障害、注意欠如・多動性障害)」と言い、 自分をコントロールする力が弱く、それが行動面の問題となってあらわれる障害です。 ここでいう障害とは、例えば医学用語で風邪の症状を呼吸器障害と呼ぶように、「行うことに困難がある」という意味です。 ◆具体例 【不注意】 集中力が続かない、気が散りやすい、忘れっぽい。 【多動性】 じっとしていることが苦手で、落ち着かない。 【衝動性】 思いついた行動について、行ってもよいか考える前に行動してしまう。 ◆治療法や対処法 治療には「環境調整・心理社会的支援」と「お薬による治療」があります。 ADHD治療の目標は、学校や家庭での困難の悪循環が好転し、ADHDの症状を自分らしさとして折り合えるようになること、それによって、1日を通して社会生活を改善することができるようになることです。ADHDの特性である不注意、多動性、衝動性をなくすことだけが治療の目標ではありません。 1日を通じてお子さんの生活のなかの困難を理解し、改善していくことが大切です。毎日の変化を把握するのは難しいかもしれませんが、少しずつでも「できた!」という達成感を感じる良いサイクルを長期間にわたって続けることで、目指す将来につなげていきましょう。 ◆注意しておいて欲しいこと 問題なのはADHDの症状を持っていることではありません。症状を持っていても日常生活に困難をきたさなければ障害ではないのです。 現在、脳の働きそのものを完全になおす方法はありませんが、さまざまなスキルを身につけるトレーニングやお薬を用いることで、お子さんは持っている能力を徐々に発揮できるようになる可能性があります。
  • PTSD(心的外傷後ストレス障害)
    ◆症状 とても怖い思いをした記憶がこころの傷となり、 そのことが何度も思い出されて、恐怖を感じ続ける病気です。 突然、怖い体験を思い出す、不安や緊張が続く、めまいや頭痛がある、眠れないといった症状が出てきます。とてもつらい体験によって、誰でも眠れなくなったり食欲がなくなったりするものですが、それが何カ月も続くときは、PTSDの可能性があります。 ◆具体例 「いじめられている時、先生と目があったが無視された。」 「家族が事故に巻き込まれるのを目の前で目撃していた。」など。 ※発作やフラッシュバックが起こるという点でパニック障害と似ていますが、パニック障害の発作は何の理由もなく起こるのに対し、PTSDによる発作はその理由が分かっている為、発作への恐怖が次の発作を起こす『予期不安』がそれほど強くないことなどがその違いとして挙げられます。 ◆治療法や対処法 著しく状態が重い場合は、薬によってその症状を軽減していくことも必要です。 具体的には、抗うつ薬や抗不安薬、睡眠安定剤や気分安定剤など。 その上で、認知療法や持続エクスポージャー療法、EMDR(眼球運動脱感作療法)などによって少しずつ不安や恐怖を緩和させていくという流れになります。 ◆注意しておいて欲しいこと つらく怖い経験の直後であればほとんどの人に表れるものです。ですので、事件や事故から1ヶ月くらいの間は様子をみて、自然の回復を待ってみます。 数ヶ月たっても同じような症状が続いたり、悪化する傾向がみられたら、PTSDの可能性を考えて専門家の診断を受けてみてください。
  • パニック障害
    ◆症状 突然理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといった発作を起こし、そのために生活に支障が出ている状態をパニック障害といいます。 パニック障害は、パニック発作から始まります。はじめはパニック発作だけですが、発作をくりかえすうちに、発作のない時に予期不安や広場恐怖といった症状が現れるようになります。また、うつ症状をともなうこともあります。 ◆具体例 死への恐怖や不安から病院に連れていかれたが、どこを調べても体には異常はなく、あれほど苦しかった症状がいつの間にか消えている。 「また発作が起きるのではないか。」「次は死んでしまうのではないか」と考えるなど。 ※PTSDとの違いについては「PTSD」の具体例欄に記載しておりますので、そちらもご覧下さい。 ◆治療法や対処法 薬による治療と精神的な治療とを行っていきます。 まずは『発作を起こさせなくする』ことを目標に、薬による治療を行います。 発作が起こらなくなってきたら、認知行動療法などの心理療法によって少しずつ出来ることを増やしていくようなトレーニングを行っていきます。 ◆注意しておいて欲しいこと 薬の効果は人によって違うため、効果を確認しながら増減したり薬を変更したりする必要があります。正しく効果を確認するためには、医師が定めたとおりの量と回数を守って服用してください。 パニック障害は薬物療法が効果を発揮しやすい障害です。「薬に頼らず気持ちだけで治す」というのは得策ではありません。
  • アレキシサイミア(失感情症)
    ◆症状 アレキシサイミア(失感情症)とは、自分の感情を認知、自覚したり、表現したりすることを苦手とし、想像力や空想力の欠如を示す特性です。心身症発症の仕組みの説明に使われる概念ですが、近年は共感能力、衝動性の欠如等、ストレス対処や対人関係との関連もあると言われています。 ◆具体例 ・自分の感情を言葉で表すことや、感情と身体の感覚とを区別することが困難である。 ・空想力に欠けることで想像力に制限がある。 ・客観的に考えることが苦手。 ・自分の内面よりも、外面の刺激に気持ちが向かいやすい。 ・自分自身の感情に気付くことが苦手  等。 ◆治療法や対処法 アレキシサイミアの治療法としては、まず身体の不調を改善すべく、ストレスを緩和していく治療法が行われるケースが多いでしょう。例えば、呼吸法でリラックスできるようにしたり、自律訓練法を行ったりして、心身の緊張を和らげていきます。 しかし何よりもまず大切なことは、自分自身の感情を受け止めることだといわれています。 ◆注意しておいて欲しいこと アレキシサイミアは、感情に気付き言葉で表現することが苦手なため、知らぬ間にストレスを溜めてしまう傾向にあります。そしてそのストレスが身体症状として出現し、心身症へとつながり、気分変調症、薬物依存症、摂食障害等の疾患とも深く関わっているといわれています。そのためにも早期発見出来るかどうかはとても重要ですので、具体例に当てはまるものが多い場合は一度専門家を尋ねることをおすすめいたします。
  • 解離性障害
    ◆症状 私たちの記憶や意識、知覚やアイデンティティ(自我同一性)は本来1つにまとまっています。解離とは、これらの感覚をまとめる能力が一時的に失われた状態です。たとえば、過去の記憶の一部が抜け落ちたり、知覚の一部を感じなくなったり、感情が麻痺するといったことが起こります。ただ、解離状態においては通常は体験されない知覚や行動が新たに出現することもあります。 ◆具体例 ①解離性健忘:ある心的ストレスをきっかけに出来事の記憶をなくすものです。多くは数日のうちに記憶がよみがえりますが、ときには長期に及ぶ場合もあります。 ②解離性とん走:自分が誰かという感覚(アイデンティティ)が失われ、失踪して新たな生活を始めるなどの症状を示します。学校や職場において極度のストレスにさらされ、しかもそれを誰にも打ち明けることができない状態で突然始まり、それまでの自分についての記憶を失うことが多くみられます。 ③カタレプシー:体が硬く動かなくなることです。 ④解離性昏迷:体を動かしたり言葉を交わしたりできなくなることです。 ⑤離人症:自分が自分であるという感覚が障害され、あたかも自分を外から眺めているように感じられます。 ⑥解離性てんかん:心理的な要因で、昏睡状態になる、体が思うように動かせなくなる、感覚が失われるなどの症状が現れます。 ◆治療法や対処法 解離性障害の治療の基本は、安心できる治療環境を整えること、家族など周囲の人の理解、主治医との信頼関係です。解離性障害の主な原因は、心的なストレスによりほかの人に自分を表現することができないことです。つまり解離されている心の部分は、安心できる関係性でしか表現できません。 解離性障害の症状の多くは、ある程度の時間を経れば自然に解消されるか、別の症状へ移行するのが一般的です。 また、解離性障害に有効な薬はないといわれています。その為解離性障害の症状を悪化させているような併存症に対する薬が処方されます。 ◆注意しておいて欲しいこと 解離性障害は、つらい体験を自分から切り離そうとするために起こる一種の防衛反応と考えられています。治療では、安心できる環境にすること、家族や周囲の人が病気について理解することがとても大切です。
  • 強迫性障害
    ◆症状 自分でもつまらないこと(不合理)だとわかっていても、そのことが頭から離れない、わかっていながら何度も同じ確認をくりかえしてしまうことで、日常生活にも影響が出てきます。意志に反して頭に浮かんでしまって払いのけられない考えを強迫観念、その強迫観念から生まれる不安や恐怖を払拭しようと行う行為を強迫行為といいます。 ◆具体例 ①不潔恐怖:ドアノブやつり革などに触れた後、バイ菌に汚染されたように感じ、何度も手を洗ったり、何度もお風呂に入ってしまう。 ②加害恐怖:自分の行動が誤って誰かを傷つけてはいないか心配になり、新聞やニュースを繰り返し確認してしまう。 ③確認行為:戸締まり、ガス栓、電気器具のスイッチを過剰に確認してしまう。 ④数字こだわり:特定の数字を不吉と感じ、あらゆる行為の際にその数字を避けようとしてしまう。 ⑤物への執着:要らなくなったものでも、いつかまた使うのではないかという思い込みから捨てられず、家の中が不要なもので埋め尽くされてしまう。 ◆治療法や対処法 治療には「認知行動療法」と「お薬による治療」があります。 具体的には、強迫観念が浮かんできてもそれを払拭する行為をとらずに我慢をする(ドアノブに触れた後、手を洗わずに我慢する等)という「曝露反応妨害法」という療法を行います。こうした課題を続けていくと、強い不安が弱くなっていき、やがて強迫行為をしなくても大丈夫になっていきます。 また薬の方は、抗うつ薬のSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)で状態を安定させます。その後認知行動療法に移るというのが一般的な流れになります。 ◆注意しておいて欲しいこと 発症には、性格、生育歴、ストレスや感染症など、多様な要因が関係していると考えられていますが、なぜ強迫性障害になるのか、原因ははっきりとはわかっていません。その為、なかなか自覚できず性格傾向の1つくらいにしか思わない人もいるので、決して自己判断はせずしんどいと感じた際には、精神科や心療内科、またカウンセリングなどにかかってみることをオススメします。
  • 適応障害
    ◆症状 適応障害は、ある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れるものです。たとえば憂うつな気分や不安感が強くなるため、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になったりします。また、無断欠席や無謀な運転、喧嘩、物を壊すなどの行動面の症状がみられることもあります。 ◆具体例 精神面:抑うつ気分、不安、怒り、焦りや緊張などがみられます。 行動面:行きすぎた飲酒や暴食、無断欠席、無謀な運転やけんかなどの攻撃的な行動がみられます。 ◆治療法や対処法 治療の流れとしては①ストレス因の除去②適応力の強化、になります。ストレス因の除去とは、環境調整することです。ストレス因が取り除ける、あるいは回避できるものであればいいのですが、家族のように動かせないもの、離れるのが難しいものもあります。こうなるとストレス因の除去だけではうまくいきませんので、次のステップも必要となります。ストレス因に対して本人はどのように受け止めているかを考えていくと、その人の受け止め方にパターンがあることが多くみられます。このパターンに対してアプローチしていくのが認知行動療法と呼ばれるカウンセリング方法です。また現在抱えている問題と症状自体に焦点を当てて協同的に解決方法を見出していく問題解決療法もあります。この認知行動療法も問題解決療法も、治療者と治療を受ける人が協同して行っていくものですが、基本的には治療を受ける人自身が主体的に取り組むことが大切です。 ◆注意しておいて欲しいこと 適応障害ではストレス因から離れると症状が改善することが多くみられます。そのためうつ病と比べると症状は軽いと言えますが、適応障害と診断された40%以上の人が5年後にはうつ病などの診断名に変更されています。つまり、適応障害は実はその後の重篤な病気の前段階の可能性もあるといえますので、適応障害の可能性があると思ったときには放置はせずに、専門家に相談することをおすすめいたします。
  • 統合失調症
    ◆症状 統合失調症は、こころや考えがまとまりづらくなってしまう病気です。そのため気分や行動、人間関係などに影響が出てきます。統合失調症には、健康なときにはなかった状態が表れる陽性症状と、健康なときにあったものが失われる陰性症状があります。 ◆具体例 【陽性症状】実際にはないものをあるように感じる/自分の悪口やうわさなどが聞こえてくる/いやがらせをされているといった被害妄想/テレビやネットが自分に関する情報を流していると思い込んだりする等。 【陰性症状】意欲が低下する/感情表現が少なくなる等。 ◆治療法や対処法 治療には「心理社会療法」と「お薬による治療」があります。 ①幻覚や妄想などの症状を軽くする②記憶や注意などの障害によって社会生活機能が低下するのを防ぐ③回復後は再発しないように維持する 以上の3つを目標に、薬と精神療法やリハビリテーションを行って、日常生活を送れるようにしていきます。 ◆注意しておいて欲しいこと 統合失調症に多い幻覚や妄想の症状は、本人には現実味があってそれが病的な症状だとは気づきにくいものです。周りの人が気づくことが、早期発見の第一歩となります。家族や周囲の方に以下のようなサインがあることに気づいた時には、相談窓口などに相談してみて下さい。
  • パーソナリティ障害
    ◆症状 パーソナリティ障害は、大多数の人とは違う反応や行動をすることで本人が苦しんでいたり、周りが困っているケースに診断される精神疾患です。認知(ものの捉え方や考え方)や感情、衝動コントロール、対人関係といった広い範囲のパーソナリティ機能の偏りから障害(問題)が生じるものです。注意したいのは、「性格が悪いこと」を意味するものではないということです。 ◆具体例(分類) 【A群(奇妙で風変わりなタイプ)】 ・妄想性パーソナリティ障害 (広範な不信感や猜疑心が特徴) ・統合失調質パーソナリティ障害 (非社交的で他者への関心が乏しいことが特徴) ・統合失調型パーソナリティ障害* (会話が風変わりで感情の幅が狭く、しばしば適切さを欠くことが特徴) 【B群 (感情的で移り気なタイプ)】 ・境界性パーソナリティ障害 (感情や対人関係の不安定さ、衝動行為が特徴) ・自己愛性パーソナリティ障害* (傲慢・尊大な態度を見せ自己評価に強くこだわるのが特徴) ・反[非]社会性パーソナリティ障害 (反社会的で衝動的、向こうみずの行動が特徴) ・演技性パーソナリティ障害 (他者の注目を集める派手な外見や演技的行動が特徴) 【C群 (不安で内向的であることが特徴)】 ・依存性パーソナリティ障害 (他者への過度の依存、孤独に耐えられないことが特徴) ・強迫性パーソナリティ障害 (融通性がなく、一定の秩序を保つことへの固執(こだわり)が特徴) ・回避性[不安性]パーソナリティ障害 (自己にまつわる不安や緊張が生じやすいことが特徴) ◆治療法や対処法 パーソナリティ障害の治療には、比較的長期にわたって患者と治療者が協力して努力を続けることが欠かせません。そこでは、どんなことが問題になっているのかということや、その対策について一緒に検討します。ここではとくに、患者が積極的に治療に参加することが大切です。 治療では、支持的精神療法、認知行動療法、精神分析的精神療法などの精神療法(orカウンセリング)が行われます。境界性パーソナリティ障害に対する治療プログラムが科学的に有効であることがわかり、効果の高い治療法も開発され、実際の治療に活かされています。 薬物療法では、感情調整薬や選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)や少量の抗精神病薬がパーソナリティ障害の症状を軽くするのに有効であることがわかっています。また、合併しているほかの精神疾患の治療も重要です。 ◆注意しておいて欲しいこと 注意したいのは、このパーソナリティ障害は「性格が悪いこと」を意味するものではないということです。また最近の研究からも、この障害は経過中に大きく変化する、治療によって改善する可能性が高いものと考えられるようになっているため、本人や周囲の人が気づいたら、積極的に治療に望むことが回復への近道になります。
  • 営業時間について
    現在のところ、営業時間の短縮や変更等はございません。 平日は8:00~19:00、休・祝日は9:00~19:00まで営業しております。 通常通り要予約となりますので、カウンセリングを希望される場合は予約フォーム又は電話にてご予約をお願い致します。
  • 心理カウンセリングについて【随時更新】
     現在のところ、こちらで提供するカウンセリングに変更はございません。 但し、新型コロナウイルスの感染拡大が進んでいる影響を受けて、対面の場合には心理カウンセラー側はマスクを着用してカウンセリングを行いますがご理解ください。お客様への強制は致しませんが、可能であればマスク着用の上カウンセリングを受けていただくことをオススメしています。  また、当ルームでは非対面(電話やメール、スカイプ)でのカウンセリングも提供していますので、新型コロナウイルスにより外出は控えたいが“カウンセリングは受けたい!”とお考えの方は一度お問い合わせください。 ●以下4月10日追記情報(特別問診について)  福井での新型コロナウイルスの感染者が変わらず増え続けている影響から、対面でのカウンセリングをご希望の方は、予約段階でご本人様及びご家族や職場の人の体調を簡単に問診させていただきます。その際、問診にあがった人の中に感染者もしくは濃厚接触者を疑うに足りる人がいらっしゃった場合は、大変申し訳ありませんが対面によるカウンセリングはお受けできませんが、ご理解ご協力のほどよろしくお願い致します。 ●以下5月7日追記情報  皆様のstay homeの努力により、全国での1日当たりの感染者数が減ってきています。特にここ福井では9日間連続で感染者が出ていないとのことで、とても喜ばしい限りです。とはいえ、なるべく良い方向に向かいつつあるこの状況を止めてしまわないためにも引き続き【4月10日追記情報(上記)】に記載した内容にご協力いただきたいと思います。 ●以下5月12日追加情報(対面カウンセリングをご希望の方へ)  福井では喜ばしいことに5月11日時点で13日連続の感染者ゼロが続いております。また福井は特定警戒都道府県に該当しておりませんので、14日以降は当ルームでのカウンセリング予約時の特別問診(本人及び身近な人のコロナの症状の有無)は行いことに致します。但し、熱や咳などの症状がみられる場合は自己申告していただき、予約の日時を変更するか、非対面(電話やメール、スカイプ)でのカウンセリングに切り替えていただくようにお願い致します。 ●以下7月20日追加情報(対面カウンセリングをご希望の方へ)  7月に入り福井では数人、東京や大阪などの都市部では100人~200人規模で毎日感染者数が増えています。この第2波の影響を受け、8月以降の県外からの対面のカウンセリングは一時中断とさせていただきます。また県内在住の方につきましても、予約時に特別問診(4月10日更新情報を参照)をさせて頂く場合がございますが、ご協力のほどよろしくお願い致します。
  • 講座受講について【随時更新】
     こちらの情報は、今現在当ルームの心理カウンセラー講座を受講されている方々に向けたものになります。 【iCR認定心理カウンセラー講座】 ☆ベーシックコースの皆様へ☆ ・中間理解度調査をまだ受けていない方は[中間理解度調査について]を必ず一読ください。 ・認定試験を控えている方は、直接講師から配布された資料をお読みください。 ☆マスターコースの皆様へ☆ ・認定試験を控えている方は、直接講師から配布された資料をお読みください。 【iCR認定インナーチャイルドセラピスト講座】 ・直接講師から配布された資料をお読みください。 【iCR認定アートセラピスト講座】 ・直接講師から配布された資料をお読みください。 ※全受講生に向けて※ ・今後の受講の仕方については[中間理解度調査について]の【留意点・その他】をご参照ください。 ●以下4月10日追記情報  福井での新型コロナウイルスの感染者が変わらず増え続けています。その為、今現在当ルームや貸し会議室などで対面によって受講をされている方は、家庭や職場に感染を疑われる方がいる場合、速やかに担当講師までご報告ください。自己申告制ではございますが、相談者や他の受講者への影響を考え適切に伝えていただくようにお願い致します。 ●以下4月24日追記情報  全国に出されている緊急事態宣言が延長される可能性があります。その為、受講生の皆様にはオンライン(ビデオ通話)による受講を本格的に検討していただくようお願い致します。【詳細はこちら】 ●以下5月7日追記情報  緊急事態宣言は予想通り延長されたものの、日本におけるコロナの感染は緩やかになってきています。受講生の皆様に感謝申し上げます。しかしながら、受講生によって現在置かれている状況に差があることを考慮し、今年度の中間理解度調査は希望者にのみ実施し、また点数の高低に関わらず再試験は実施しないことに致しました。加えて、中間理解度調査の1つである“30分の面談”については特に期限を定めることはせず、理論と実技の調査を受けない受講生も利用することを認めます。  急な判断、決定となり受講生の皆様には混乱を与えますが、どうかご理解・ご協力のほどよろしくお願い致します。
  • イベントについて【随時更新】
     現在のところ、当ルームや貸し会議室など複数人数で集まって行うイベントの開催は自粛しております。その為、多人数でのイベントの申し込みはお断りさせていただきます。 ●以下5月12日追記情報  【心理カウンセリングについて】でも記載しておりますが、福井は現在、特別警戒都道府県に該当しておりません(下の画像参照)。その為少人数によるイベントを随時開催していきたいと思います。イベントの新規開催情報に関しては、こちらからご確認ください⇒ ☆イベント案内☆ ●以下7月30日追記情報  8月3日~9月13日までの期間、色彩心理学の体験イベントを行います。色と心の関係を、日常生活を題材に学ぶことができ、またカラーカードを使った簡単なカラーセラピーも体験していただけます。色や心理、気づきや癒しに興味がある方は是非ご参加ください。詳細はこちら⇒☆イベント案内☆
  • 第1弾_iCR特別サービスについて【※終了いたしました!】
    ~カウンセリングをお考えの皆様へ~  新型コロナウイルスの影響により、外出自粛を余儀なくされている今日の状況を受けまして、ストレスを少しでも解消してもらうiCR特別サービスの提供を行います。 内容は、30分の電話カウンセリング・1往復のメールカウンセリングを各1500円(通常の半額)にて受けられます。  利用条件は、①お一人様3回まで(初めて利用される方は、カウンセリング前に問診有り)②カウンセリング終了後に口コミ(強制ではありませんが一言でも良いのでお願い致します)、の2点を承諾していただける方に限ります。  期間としては、2020年4月6日(月)~5月6日(水)までとさせていただきます。 ※期間が過ぎましたので、こちらのサービスは終了致しました!!
  • 第2弾_iCR特別サービスについて【※終了いたしました!】
    ~カウンセリングをお考えの皆様へ~  少しずつ新型コロナウイルスの感染は緩やかになっていますが、緊急事態宣言が解除された瞬間に経済状況が良くなるわけではありません。依然として自粛によるストレス過多をお話される方も多く、前回のiCR特別サービスが好評だったことも踏まえ、ストレスを少しでも解消してもらうiCR特別サービスの第2弾の提供を行います。  テーマは〈ストレスの解消〉です。次の2つから1つを選んで受けられます。①マインドフルネス呼吸瞑想(身体の不調に気づいたり、心が軽くなる呼吸の方法が学べます)②アートセラピー体験(絵を描いてもらい今のストレスの原因や心の状態に気づいて頂けます)。各税込み2500円/人(複数人で受けていただく場合は、お一人様追加に付き+500円)。  利用条件として、カウンセリング終了後の感想(一言でも構いません)をお願い致します。またアートセラピーをご希望であり、かつオンラインによる体験を希望される方は、サインペン・色鉛筆・画用紙(八つ切りサイズが望ましい)をご自身でご用意ください。  期間としては、2020年5月15日(金)~6月5日(金)までとさせていただきます。 ※期間が過ぎましたので、こちらのサービスは終了致しました!!
  • 第3弾_iCR特別サービスについて【※終了いたしました!】
    ~カウンセリングをお考えの皆様へ~  また全国的にコロナの感染者数が増えてきています。暗いニュースが多くなっている今だからこそ、少しでも“癒しの時間”を作って頂く為に、新しい特別サービスを企画致しました。第1・2弾に続いてiCR特別サービスの第3弾の提供となります。  テーマは〈音と香りによる癒し〉です。1時間のうち前半30分で通常のカウンセリングをさせてもらい、後半30分で当ルームにてご用意させてもらっている12種類のアロマからお好きな香りを選んでいただき、ヒーリングミュージックとともに癒しを味わっていただきます。本サービスはあくまでも“癒し”を目的としておりますので、通常のカウンセリングをご希望の方は、申し込みをご遠慮ください。税込み3500円。 【ご利用条件】 ①お一人様一回限り ②終了後にサービスを体験しての感想(一言でも構いません) 以上の2点をお約束していただける方に提供させていただきます。 また、本サービスは第1弾、第2弾を受けられていない方を優先させていただきますが、どうかご了承ください。  期間としては、2020年8月3日(月)~8月30日(日)までとさせていただきます。 ※期間が過ぎましたので、こちらのサービスは終了致しました!!
  • ☆大切なこと☆
     最近主に新型コロナの影響からか、希死念慮(漠然と死について考えること)や自殺願望を抱く方からの相談が増えております。 これはより慎重により注意深く聴かなければ内容であり、そのような話を聞き慣れていない人がいきなり聞くと、焦って真逆の対応をしてしまいがちです。  そこでもし、家族や友人・知人から「死にたい」旨の相談を受けた場合は、【TALK】の4原則に従って対処してほしいと思います(詳しく知りたい方は心のQ&Aの下にある「気になる質問」のその他(知識や小ネタ)カテゴリーからお読みください)。  それでも対処することへの不安や恐怖が強い場合は、一人で何とかしようとせず、医療機関やカウンセリングルームなどに相談して、どのように対応していけば良いか意見をもらいましょう。  自分だけで抱え込む人が一人でも少なくなることを切に願います。
  • 精神科や心療内科とカウンセリングルームの違いはなんですか?
     これも結構多い質問なのですが、今回は医療機関(精神科や心療内科)とカウンセリングルームの違いをざっくり説明致します。基本的な違いとしては、医療機関では【症状を聞く→病名の診断→投薬治療】の流れをとるのに対して、カウンセリングルームでは【話を聴く→心理的な問題の把握→心理療法】という流れで進めていくことです。もう少し噛み砕いて言うと、医者による薬を使った指示的な治療か心理カウンセラーによる心理療法を使った非指示的な治療の違いということになります。もっと詳しく知りたい方は、ぜひ一度調べてみると良いと思います。
  • カウンセリング料金の相場ってあるのですか?
     これは難しい質問ですね。調べていただけると分かりますが、カウンセリングルーム毎に意外と金額設定の差があります。しかし、僕も開業当時とても気になっていたことですので、僕が調べた範囲内でまとめさせていただきます。60分の対面のカウンセリング1回の料金についてです。都市部だと8000円~12000円、地方だと5000円~9000円くらいで設定されているようです。やはり、家賃などのランニングコストの関係で都市部は必然的に高くなるようです。  もちろん、提供するサービスによっても料金は変わるのであくまでも参考程度にしていただき、詳しいことは行かれるカウンセリングルームさんに尋ねるのが間違いないでしょう。
  • カウンセリング料金がすごく安い所があるのはなぜですか?
     近年カウンセリングの需要が高まっていることで、カウンセリングを一つのビジネスとして捉え、活動している団体が増えています。カウンセリングの存在を知ってもらう上ではとても有難いことではありますが、その一方で無資格であったり、正しい知識や技法を持たず副業としてカウンセリングを行っている方も増え、『30分で1000円』といった価格で提供していたりします。  しかし、カウンセリングの知識や技法は誤った使い方をすれば、悩みや問題を抱えるクライエント様のその後の人生に大きなダメージを与えかねません。余計なことまで回答してしまいましたが、金額のみで相談先を決めてしまうのは止めたほうが良いと思います。
  • カウンセリングルームを途中で変えるのはダメなのでしょうか?
     ダメということはありません。カウンセリングを何回受けるか、どのくらいの頻度で行くか、どういった目的で行くか、そして何かの都合で場所を変えることもクライエント様の自由だと僕は思っています。ただし、以下の2点に関しては注意してもらいたいと思います。1つ目は、カウンセリングルームを変えるということは話しを聴いてもらうカウンセラーを変えるということになりますので、また1からの説明になってしまうかもしれないということ。2つ目は、療法によっては『5回で1セット』のようなものもあるということ。「2回受けたけど効果が表れないからルームを変えたい」というのなら、それはまだ途中だからかもしれません。  また、5回分前払いしているのなら途中で辞めても残りの分のお金は戻ってこない可能性があります。変える理由はもちろん人それぞれだとは思いますが、カウンセリングの基本は『焦らないこと』ですので、変える時はじっくり考えてからの方が良いと思います。
  • カウンセリングを受ける基準みたいなものはありますか?
     特にありません。何に喜びを感じるかの基準が存在しないのと同じで、何に苦しさ(ストレス)を感じるかも人それぞれです。相談するタイミングも含めて、あなた自身が“相談したい”と思えば内容の重さに関係なく1度カウンセリングを受けてみることをオススメします。  カウンセリングルームでは、どのようなお話であっても優しく丁寧聴いてもらえます。初めて行くときは緊張すると思いますが、予約を取りカウンセリングルームに行ってしまえば後はカウンセラーが円滑に進めてくれるので、安心してください。
  • “気遣い”の仕方がわかりません。どうしたら気遣いが出来るようになりますか?
     「気遣いが大事だ!」と言う人は多いですが、『なぜ大事なのか?』『どうやったら良いのか?』まで説明してくれる人は意外に少ないですよね。気遣いは『相手の為にする行為』だと思っている方が多いですが、実は半分間違っています。結局気遣いが出来ることで、円滑な人間関係を築くことが出来るという意味で、半分は『自分の為にする行為』であると言えます。  また、気遣いは「関心」無しでは磨いていけません。これを前提に、まずは相手に興味を持ってもらい「自分が相手にしてあげたいこと」から始めてみてください。それは“困っている物事を手伝う”といった具体的な行動に限らず、『最近大変そうだけど無理はしないでね。相談くらいのるからさ。』と声を掛けてあげることも立派な気遣いです。【相手の為に自分が何をしてあげたいか?】これが気遣いの基本です。
  • 自分に自信が持てません。どうしたらいいでしょうか?
     それは「自己肯定感」が低い状態ですね。自己肯定感とは『自分はこれでいいんだ』と、今の自分を認めてあげられる能力のことです。自分に自信が持てないと新たなことへのチャレンジも出来なくなり、ますます『出来ない自分』を創り上げていくことになります。比較的簡単に自己肯定感をあげられる方法としては、①プラス思考の人といる時間を意識的に増やすこと②自分が得意なことや簡単なこと(部屋の掃除や10分間のウォーキング)を沢山すること、が良いとされています。①はなるべくマイナス思考でいる時間を少なくすることで、普段考えられなかったことに目を向けられるようにするため②は『出来る』という成功体験を多く積むことで、出来る自分がいることに気付かせることが目的となります。
  • 自宅で出来る簡単なストレス解消法をいくつか教えてください。
     はい!今回は1つ1つの解説は抜きに、5つ紹介させていただきます。 好きな香りのアロマをディフューザーやお湯をはった洗面器に垂らして嗅ぐ。 身体がゆっくり伸びるようなストレッチを10分間程度行う。 癒やされるbgmを聴く。Youtubeなどで検索すればヒットすると思います。 少しぬるめ(37℃くらい)のお風呂にゆっくり浸かる。のぼせ注意です。 「寝る」。気分が乗らない時には一番シンプルかつ効果的です。  よく記事にされる解消法ばかりですが、意外とされていない方が多いので紹介させていただきました。  下記の動画は、3.で挙げた『癒しのbgm』の一例で僕もたまに聴きます。目を閉じて情景を思い描くと自然に包まれたような気持ちになります。良ければ聴いてみてください。
  • 人前で話しをする場面になるとあがってしまい頭が真っ白になります。緊張しない方法とかありますか?
     『緊張』は、不慣れな場面において、上手くいくかどうかを心配することで起こるものです。本来は、何度も似た体験をし慣れていくことが一般的です。しかし、元々極度に緊張してしまう人や結婚式のスピーチなど普段経験しない状況ではそうもいかないと思います。そういった場合、話す内容が決まっているのならば友人や知人に聞いてもらい、何度か練習するのが良いでしょう。  また、「緊張していることを否定せず素直に受け入れること」や「話している最中に自分が伝えたいことを見失わないこと」を意識してみると少しは気が楽になるかと思います。
  • すぐにイライラしてしまいます。対処法とかありますか?
     まずは、どういった場面でイライラしてしまうのかを分析してみましょう。例えば、ある人の言動にいつもイライラしてしまう。物事を上手くできない自分にイライラしてしまう。理由は分からないが、職場では常にイライラしてしまう、などなど。場面が分かれば、その場面にならないように意識的に行動を変えたり、周りの方への相談や協力でうまく対処出来ることはたくさんあります。  しかし、それでもなかなかうまく対処できずイライラしてしまう方は、【何かを経験⇒イライラ】の思考パターンを変える認知療法や怒りのコントロールを図るアンガーマネジメントをオススメします。詳しくは、お問い合わせください☎。
  • 不安や焦りで頭や心がいっぱいになってしまうことがあります。どうしたらよいでしょうか?
     まず、不安や焦りでいっぱいになってしまった際に、自分で出来る一時的な対処法を説明します。仮に、その状態になった場所が学校や職場ではなく自宅であれば部屋の掃除をしてみてください。それも部屋の隅々まで。頭や心が整理できていない時は、部屋や身の回りの整理整頓をすることで少し落ち着くことが出来ます。また、隅々までしようと思えば体や頭を結構使います。これは健康にもよく部屋も同時に片付くのでとてもオススメです。そして、もし学校や職場でそうなってしまった場合は、学生なら体調が悪いと言って保健室にいき少し静かな時間を過ごしましょう。社会人の方は、それが原因で仕事に手がつかず、大きなミスをしてしまいますと大変ですので、早めに上司に切り上げさせてもらえるようお願いしましょう。  しかし、いずれも場しのぎに過ぎません。やはり根本的な原因の解決の為、一度はカウンセリングルームや医療機関へ受診されると良いかと思います。
  • “うつ”や“希死念慮”は甘えなんでしょうか?
     断じて違います。希死念慮とは、「死にたい」「死ねば楽になれる」と自死について考えることを指しますが、これを『現実からの逃げ』のように非難される方がいらっしゃいます。しかし、希死念慮は逃げではなく『守り』です。死にたい、消えたいという考え方をしないといけないほどに精神的にいっぱいいっぱいになっている状態で、これ以上情報やストレスが入ってくることで心が壊れてしまわないように行われる自己防衛的な思考なのです。うつも同じく、物事を一つの視点(ネガティブ)でしか見れず正しい判断が出来ない状態です。  確かに、世の中には同じ体験をしていても何ら問題なく生活している方もたくさんいらっしゃいますが、生まれてから今日に至るまでのストレスの蓄積具合やストレスの感じ方、物事の受け取り方など同じ人がいない以上、比較することに意味はありません。その人の悩みはその人だけのものなのです。
  • 『死にたいと口にしている人は死ぬつもりはない』というのは本当ですか?
     これは少しでも早く多くの方に知ってもらいたい間違いです。人間は基本的に全く思っていないことは口にしないものであり、「死にたい」という言葉は周りの方へのSOSです。そんな時、心理カウンセラーなどの専門家がいなければ何もできないということはありません。もしあなたが、友人から「死にたい」と打ち明けられたら、まずは「正直な気持ちを話してくれてありがとう」と感謝し、まっすぐ向き合ってあげてください。そして自殺の危険が高い方への接し方として、TALKの原則というものがあります。  TALKとは、Tell(伝える)、ASK(尋ねる)、Listen(聞く)、Keep safe(安全を確保する)の頭文字を取ったものです。対応としてはこの4つを心がけるようにしましょう。
  • TALKの4原則を知っておこう!
    TALKとは、Tell(伝える)、ASK(尋ねる)、Listen(聞く)、Keep safe(安全を確保する)の頭文字を取った、自殺の危険が高い方への対応の4原則のことです。  ①Tell(伝える)とは「死にたい」と気持ちを伝えてくれた相手に対して、「あなたが死んでしまったら私は悲しい」とあなたの気持ちを相手にはっきりと伝えることです。  ②ASK(尋ねる)とは今、死にたい気持ちがあるのか、ということははっきりと尋ねることです。自殺の事は触れずらいものですが、真剣に相手に向き合うのであれば、この話題は避けるべきではありません。  ③Listen(聞く)とはつらい気持ちをひたすら聞いてあげることです。もちろん、話を聞いたからといって現状の苦しみがすべて解決するわけではありません。しかし、つらい気持ちは吐き出すことで楽になります。誰かに気持ちを吐き出すというのは、とても有用な気分安定法になります。  ④Keep safe(安全を確保する)とは万が一にも衝動的な行動に至らないように、物理的に安全を保つことです。つらい気持ちが勝っていると、正常な判断が出来ずに衝動的に自殺行動に至ってしまうことがあります。身近に危険なものを置かない、なるべく一人にしないなどが方法としては挙げられます。
  • 「話しを聞いて!」=「アドバイスが欲しい!」ではない!
     これは女性同士の話題によく挙がる、男性の相談の乗り方への不満の1つですね。よく「男性は論理的な思考脳で、女性は感情的な思考脳だから仕方ない。」と言う方がいらっしゃいますが、明確な根拠はありません。それどころか、この考え方は異性との心の関わり合いを減らしかねません。  では本題ですが、「話しを聞いて!」と言ってくる方には大きく分けると『承認欲求満たし隊』『後押し願い隊』『光を見つけ隊』の3つのタイプのどれかに当てはまります。  『承認欲求満たし隊』は、その言葉通りただ話しを聞いて欲しいグループです。解決策は自分の中にちゃんとあるため、聞いてもらえることで心がスッキリします。  『後押し願い隊』は、話しを聞いてもらった上で「それで大丈夫だよ!」という一言が欲しいグループです。一応解決策は自分の中にあるものの、それで本当にいいのか少し自信がないため、後押しとなる一言をもらえることで安心します。  『光を見つけ隊』は、抱えている悩みや問題が大きく、自分一人ではどうにも出来ないグループです。問題への不安や焦りで心がいっぱいになり、他人の助言などがすぐには入らない状態です。丁寧に時間をかけて話しを聞いてもらうことで、心に隙間ができ少しずつ助言なども効果が出てきます。
  • 「アンガーマネジメント」って何!?
     最近流行りの心理療法プログラムの一種で、怒りを上手く分散させることができると評価され、注目を集めています。具体的には、突発的な怒りを鎮める方法や自分の中の許容範囲を広げていく方法、怒りにくい習慣作りについて等、「怒り」に対して色んな角度から対処できることを目指していきます。  自分自身が怒りに振り回されているケースや、身近な人で怒りっぽい人が居る場合は、アンガーマネジメントを受けてみるのも有効な手段だと言えます。お問い合わせ頂ければ当ルームでも受けることは可能です。
  • 心理カウンセラーに必要なモノは?
     【相手の話しを聴いてあげたい】という思いが一番だと感じています。知識や技術がこれに続きます。現代社会はコミュニティは多様化していますが、その一方で1人1人との関係性は希薄な傾向にあります。その為、じっくり自分の悩みを話す機会や相手がなく、『話しをじっくり聴いてくれる人の存在』を多くの人が求めています。  『聴くことで心を少しでも軽くしてあげたい』という気持ちをしっかり持ってさえいれば、自ずとその為に必要な知識や技術は身に付けようとし、行動していきます。  逆に言えば、いくら知識や技術を身に付けたとしても、その思いが欠けているカウンセラーのカウンセリングは、表面的な共感でしかなくクライエントの自己洞察は深まりません。
  • 心理カウンセラーになるにはどうすれば良いですか?
     ズバリ言います。「私は心理カウンセラーです!」と公言すれば、その瞬間からあなたは心理カウンセラーです。というのも、現在(2021年10月)心理カウンセラーとして活動するために必要な資格はありません。ですので、なるだけであれば今日からでも可能です。  ただし、心理カウンセリングを行なえる心理カウンセラーになるには、やはり学びが必要です。それは大学や専門学校で学ぶ方法もあれば、学びを開いているカウンセリングルームで学ぶのも1つの方法です。  当ルームでもカウンセリング心理学(心理学形態の1つ)を専門に学んでいただけるカリキュラムをご用意しております。加えて“傾聴(カウンセラー的な聴き方)”も実践を通して学べるので、人の悩みを正しく聴ける「心理カウンセラー」になれます。詳しく知りたい場合は【受講案内】←こちらをクリック!
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