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蓄えられない人生の意味

こんにちは、心理カウンセラーの乾です。

クライエント様から嬉しいご報告があったり、1年ほど通っていただいた方のカウンセリングが無事終結したり、かつてこちらで学ばれた方から「頑張っている」旨のメッセージが来たりと、ここ最近とても“繋がり”を感じる連絡を頂いています。


こんな風に嬉しいことあったり、小さな幸せを体験するたび、こう思うわけです。


「少しずつ小分けにして味わいたいな~。」



と。


でも不思議なことに私たちはそれが出来ません。

例えば、学校のテストで100点満点を取ったとしましょう。

テストを返す際にきっと先生に褒められるでしょうし、友達からも羨ましがられるでしょう。

その日の学校の生活は、もうそれだけで1日をウキウキして過ごせると思います。

そして学校から帰ってきてからも、そのウキウキは続きます。

父や母、おじいちゃんやおばあちゃん、兄や姉までも褒めちぎってくれるでしょう。

「テストで満点を取る」というたった1つの出来事で、色んな人からのたくさんの喜びを感じることが出来ます。

しかし次に受けたテストの点数が低かったとしたら、周りに叱られなかったとしても気分は落ち込みますよね。

そんな時、

『あ!前回のテスト、満点だったからその時の喜びをここで味わってチャラにしよう』

とは、いかないわけです。

なぜなら私たちは、

“今”を生きていて、“今”起きている現実に思考や感情を向ける生き物

だからです。

1日10個嬉しいことがあったからと言って、それを10日に分けて同じような喜びに毎日浸ることは出来ないんです。

【感情は蓄えることは出来ない】ということですね。

ポジティブ感情を例に出しましたが、これはネガティブ感情でも同じことです。

ものすごく悲しい出来事を体験したとしても、その後ずっとその悲しみを小分けにして感じていくことになるのかというとそうはならないです。

心が壊れないように、ネガティブな感情はちゃんと時間とともに薄れていきます。



良くも悪くもその瞬間湧いた感情は、その瞬間をピークにだんだんとぼやけていくんですね。

『でも、トラウマのように過去の1つの体験によって何年もネガティブな感情を抱え生きている人もいますよね?これってマイナス感情の蓄えではないのですか?』

こんな疑問もあがりそうですが、あくまでも【蓄えられない】だけであり【思い起こす】ことでその当時の感情を再び感じるということは起こります。

トラウマのようなマイナスなものに限らず、同窓会で当時の同級生と昔話に花が咲けば、本当に当時の喜びやワクワクなどを思い起こして感じることもありますよね。

話が少し逸れましたが、

『では、もし感情を蓄えられたとしたらどうなるのだろう?』と真剣に考えたことがあります。

当然、楽しさ・嬉しさ・喜び・感動・幸福感・ワクワク・ウキウキ・・・・など、

ポジティブの感情を蓄えますよね。

そして、それを小さく小さく分けていき、毎日少しずつ味わいます。

悲しい出来事を経験した時や大きなストレスを感じた瞬間に、その小分けにした【プラスの感情】をつまんで味わいます。

・試験に落ちたら、ひとつまみ。

・告白が上手くいかなかったら、ひとつまみ。

・嫌なことを言われたら、ひとつまみ。

・仕事で失敗したら、ひとつまみ。

こうやってマイナスの感情が生まれた瞬間、それを打ち消すかの如く消費していけば、マイナスの体験はこの世からなくなるでしょう。

そしたら

人生ハッピー・・・・・・・なのでしょうか?

悲しいことに、私たちの成長のほとんどは「マイナス感情からの脱却」にあります。

わかり易く言えば「失敗から学ぶ」ですね。

『軽はずみな発言で友達を傷つけてしまった・・・・。』

そういう落ち込んだ経験から、

『友達だけれど、もっと相手の気持ちを考えられるようになろう!!』

と、自分を成長させていこうとするわけです。

『あいつは色々才能があるけれど、自分には何もない・・・・。』

そんな嫉妬から来る被害妄想的思考も別の角度から見れば、

『他人の良い所を見つけられるのも才能かも。自分に身に着けられるものが無いか探してみよう!』

と、自分の成長につなげられるわけです。

そう思うと、悲しさや寂しさ・罪悪感や妬みなどマイナスの感情もやっぱり私たちには必要で、

気持ちの切り替えは大事だけれど、マイナスの感情を見て見ぬふりするということは、

『自分の成長する機会を放棄する』ことなのかもしれない。

さて・・、思ったことをただ書き連ねているので、何を伝えたいのか分かりにくくなっていますね。

自分なりにまとめてみると、

○感情は蓄えられない

【プラスの感情を蓄えられない理由は、マイナスから人は成長出来ることが多いから。

マイナスの感情を蓄えられない理由は、私たちの心が壊れてしまわないようにする為。】

神様がいるのだとしたら、そういう理由で私たちに【蓄えられない人生】を歩ませているのかもしれませんね。

だからこそ、その時その時の自分の気持ちも大切に出来るわけですもんね。

なーんか哲学(というほど深くもない。笑)のようで、どこに帰着しているのかよく分からなくなりましたが、心と向き合う仕事をしているのでこういう話も時々書いていきたいのです!笑

みなさんもぜひ、“今この時”の自分の気持ちを大事に過ごしてくださいね。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

ブログを読んで疑問に思ったことや感想などありましたら

コメントいただけると嬉しいです。

では、また次のブログでお会いしましょう(^^)ノシ

#癒し #気づき #蓄えられない人生の意味

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