天使と悪魔

「そろそろか。」

今日も始まるTさんとAくんの言い争い。

どちらの言い分もすごく分かる。

でも仕事から帰った後は正直やめて欲しい。

疲れているのだから。ごはんだって今からなのに・・。

そんな俺の気持ちは無視して始まった。

T『昨日も言ったけど、私はすごく頑張っているの!』

A『は?頑張っているからなんだよ。』

T『だから、少しくらい休ませてって言ってるの。』

A『そんなことは結果出してから言えよ。』

T『結果が全てではないでしょう?』

俺「まあまあ2人とも少し落ち着いて。熱くなっちゃ議論にならないよ。それにごはんも冷めてしまうじゃないか。」

そんな俺の言葉も空しく言い争いは続く。

A『いや、結果が全てだよ。世の中そうじゃん。』

T『でも、人望は頑張る過程で築かれるわ。』

A『人望よりも能力が大事だろ?』

T『人望がなければ能力を発揮する場はないわ!それに人望がなければ能力だってちゃんと評価されないかもしれないじゃない。』

A『・・・能力がなければ人望はいつかなくなるさ。』

T『そんなことはないわ!』

A『・・・なぜそう言い切れる?』

俺「なぜそう言い切れるんだ?」

T『テーブルの上を見て。ごはんにおかずに飲み物が並んでいるよね。人望って、色んなモノを入れる“器”だと思うの。能力や財力などのステータスは、器の中身ね。』

A『だったら、美味しいものや高いものが食べたいに決まっているじゃないか。』

T『どんな器で運ばれてきても?』

A『どういうことだ?』

T『世の中の多くの仕事は、誰がこなしてもほとんど差がないわ。仮にすごく能力が必要とする仕事であれば、その人が辞めてしまった後が大変だもの。つまりほとんどの仕事はそれほど高いステータスを必要としない。むしろ大切なのは、期待