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枯れかけのその芽には

やっとの思いで土を押しのけたであろう

その芽は枯れかけていた。

お日様の光が足りなかったのか?

それとも水が少なかったのか?

はたまた栄養分が足りていなかったのか?

理由はなんであれ

生まれたばかりの命が

小さく小さくなっているように見えた。

そう思った瞬間突風が吹いた。

でもその芽は飛ばされなかった。

その芽は枯れてはいない。

僕が可哀想だと思っていても

その芽はちゃんと生きようと思って

土を押しのけて出てきている。

僕の目には絶望を抱えているように映る未来も

枯れかけのその芽には

希望が映っているのかもしれない。

自分で自分を諦めてしまわなければ

ちゃんと未来は見えてくる。

 

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