~心のメモ帳~

こちらは、主な心の病気についてのページとなます。

時々耳にはするが、『いまいちどういう症状か分からない』人の為に、それぞれの病気について「説明・具体例・治療法」を1セットにして分かりやすくまとめてあります。

「分からないこと」もストレスになります。カウンセリングを受けるか受けないに関わらず、ここで「分からない」という不安だけでも解消してみてください。

【こころの病】一覧表

うつ病


◆症状 1日を通して気分が沈んでいたり、食欲や意欲が出ない、眠れないなどの症状が続いているとうつ病である可能性があります。 またうつ病になると、普段よりも自分や将来のことに対して否定的・悲観的に考えるようになります。 ◆具体例 例えば、「職場で上司に怒られた」という出来事で考えてみましょう。 【健常な状態である人の場合】 「職場で上司に怒られた(落ち込む)⇒でもミスは誰にでもあるよね(自己への励まし)⇒同僚にグチる・気分転換をする(モヤモヤを発散)⇒よし!また頑張ろう!(気持ちの切り替え)」という形で乗り越えていきます。 【うつ病の人の場合】 「職場で上司に怒られた(落ち込む)⇒能力のない自分が悪い(自己否定)⇒自分一人で考え込む・外出を避ける(モヤモヤを溜め込む)⇒職場に行きたくない…(切り替え不可)」 ◆治療法や対処法 うつ病の方への治療法として一般的なのは、薬物治療や認知行動療法です。 ・薬物治療とは、抗うつ薬や抗不安薬、睡眠導入剤などの薬を使い、過度な落ち込みや眠れない時間を減らしていく治療のことです。カウンセリングルームは医療機関ではない為、当ルームでは薬物治療は行なえません。 ・認知行動療法とは、日常生活に支障をきたすような考え方のくせ(ex自己否定)を修正していく療法のことです。こちらは当ルームにて行っております。 ◆注意しておいて欲しいこと 「うつ病」と一言で言っても度合いがあります。必ずしも薬物治療が必要でない場合もありますし、反対に薬物治療をメインに行わなければいけない状態であることもあります。 上記の症状が出ている場合、自己判断せず精神科や心療内科に一度行ってみることをオススメします。もし、医療機関に行くことに抵抗がある場合はカウンセリングルームで話しを聴いてもらうのも良いでしょう。 いずれにしても、「1人で抱え込まないこと」は大切だと言えます。




双極性障害(躁うつ病)


◆症状 うつ病のように気分が沈むことがある(抑うつ状態)一方、極端に気分が高揚したり怒りやすくなる(躁状態)ことがあれば、双極性障害(躁うつ病)である可能性があります。 うつ病との大きな違いは、躁状態の時は調子が良く感じられる為、本人も周りもこの病気であることに気づきにくいことが挙げられます。 ◆具体例 【躁状態】 いきいきとする/気分が高揚する/怒りっぽくなる/自信過剰になる/ギャンブルにはまる/派手な服装をする/眠らなくなる/普段より口数が増える/集中力が欠如する/関心がコロコロ変わる、などなど。 【抑うつ状態】 強い悲しみを感じる/色んな物事への興味・感心がなくなる/思考や動作が緩慢となる/睡眠時間が長くなる/絶望感や罪悪感を感じやすくなる/自己否定的になる/希死念慮が生じる、などなど。 ◆治療法や対処法 治療法として薬物治療や集団心理療法などがあります。 ・薬物治療とは、リチウムや抗うつ薬、気分安定薬などの薬を使い、気分の変動の予防を目指していきます。 ・集団心理療法では、クライエントと家族や知人が一緒に双極性障害ついて理解を深めていくことになります。 ◆注意しておいて欲しいこと 重度の双極性障害(躁うつ病)である場合には、ギャンブル癖や性衝動などが原因で家庭を崩壊させるリスクがある為、入院が必要となることがあります。 また治療せずに放置すると、双極性障害(躁うつ病)はほぼ例外なく再発してしまう為、不安に思ったら、早めに受診を考えると良いでしょう。




依存症


◆症状 日常生活に支障が出てしまうほど、何かにのめりこんでしまっている状態のこと。また、その「何か」は自分の力ではどうにもすることが出来ないのが依存症の特徴です。 ◆具体例 依存症は大きく分けると以下の3つの依存形態があります。 ①物質依存(物に対する依存)・・・アルコール依存症/薬物(処方箋)依存症/喫煙(ニコチン)依存症/借金依存症/摂食障害(過食症)/カフェイン中毒、など。 ②プロセス依存(行為・行動に対する依存)・・・ギャンブル依存症/買い物依存症/ゲーム・ネット依存症/スマホ(携帯)依存症/強迫的ホーディング(度を越した収集癖)、など。 ①関係依存(人に対する依存)・・・共依存症/性(セックス)依存症/宗教依存症/暴力依存症(DV)、など。 ◆治療法や対処法 依存症の種類や依存のレベルによって異なってきます。 しかし、一番良いとされているのは依存している物や行動、人と「物理的な距離をとること」です。これを「物理的遮断」と言います。また、強制的に入院しなければいけないレベルではなかったとしても、家族や友人など周りの人のサポートがとても大切になってきますので、カウンセリングなどに行かれる場合は依存症者だけでなく、サポートできる人も一緒に付き添い、【依存症】を理解していただくことが必要となります。 ◆注意しておいて欲しいこと 依存症は気合や根性などの精神論で克服できるものではありません。また、【依存症の完治】とは、「タバコを吸わない」や「ギャンブルに行かない」という結果だけでなく、「タバコを吸う気持ちがそれほど湧かない」や「ギャンブルに行かなくても問題ない」という心理的な部分まで回復することを指します。その為、少しずつ時間をかけて良くしていくものだということをあらかじめご理解ください。




全般性不安障害(不安神経症)


◆症状 日常生活を過ごす上で、常に漠然とした不安や心配事を慢性的に抱え続けている状態。尽きない不安や心配により少しずつ身体症状や精神症状が表れるようになり、日常生活に支障が出てくるのが特徴。身体症状としては、疲労感、頭痛や肩こり、便秘や吐き気などがあり、精神症状としては、注意力が散漫になったり、ささいなことにイライラしたり悲観的になったりすることが挙げられます。 ◆具体例 通常起こりえないような心配を常にしてしまいます。 「明日家族全員がいきなり重い病気になったらどうしよう・・・。」 「洗濯物を干している最中に、飛行機が墜落してきたらどうしよう・・・。」など。 心配性や神経質と似ているように思われるかもしれませんが、『生活に支障をきたしている』『身体・精神症状が目立つ』などがその違いとして挙げられます。 ◆治療法や対処法 不安や心配の程度が著しく重い場合は、まず薬によってその症状を軽減していくことが必要となります。 具体的には、抗うつ薬や抗不安薬、睡眠安定剤や気分安定剤など。 その上で、心理療法(認知行動療法や森田療法)によって少しずつ抱えている不安や心配を解消していくという流れが一般的です。 ◆注意しておいて欲しいこと 全般性不安障害は自分もまた周囲の人も病気であると気づきにくいことが挙げられます。というのも、過剰な心配ではあっても可能性はゼロとは言えないからです。その為、周りからは「心配し過ぎ。」と言われ、自分自身も「やっぱり気にし過ぎなんだ。」と病気であることをなかなか自覚できません。しかし、過度な不安や心配が続き日常生活に支障が出ているようなら一日も早く専門家に聞いてみることが大切です。本人ではなくて身内や友人の方でも「もしかしたら・・・」と思ったら、一度お問い合わせください。




自閉症スペクトラム障害(ASD)


◆症状 自閉症スペクトラム障害(ASD)とは、社会性・社会的コミュニケーション・社会的イマジネーションの3つ組の障害と定義され、“感覚”刺激への反応に偏りがあることが多く、聴覚、視覚、味覚、臭覚、触覚、痛覚、体内感覚などすべての感覚領域で鈍感さや敏感さが生じうる障害です。 ◆具体例 ①社会性の障害:同年代の他者と相互的な交流を行うことが困難なことが基本的な特性である。幼児期には他者の存在への無関心、人より物への興味の強さで表現されることが多い。 ②社会的コミュニケーションの障害:音程や抑揚、早さ、リズムに偏りがあり話し方が単調であったり、リズムが不自然だったり、自分の好みのことを一方的に話し続けることや相手の言葉をそのまま繰り返してしまう等。 ③社会的イマジネーションの障害:次に起こることを想像することが難しく、自分なりに見通しを持つことが出来ないため、同じパターンを繰り返し行うことで安心しやすい。また、自分の好みの物を集めることや揃えることを好んだり、せっかく集めても、それを本来の目的ではなく、たた蒐集することだけで満足することもある。 ◆治療法や対処法 早期の段階でこだわりの強さといった個性を周囲が認識し、社会的な適応がスムーズにいけるように行うことが重要です。自閉症スペクトラムは個性の一種であり、置かれた環境によって大成功する人もいれば、逆に社会の中から孤立をしてしまい生きづらさを感じてしまう方もいらっしゃいます。 ◆注意しておいて欲しいこと 自閉症スペクトラム(ASD)は遺伝的要因が強く関与する疾患であり、完治を目指そうとは考えず、それ自体を個性として捉えることが大切です。また本人や周囲の方が円滑に生活を送れるよう、積極的に治療を受けてもらうため、周囲の方の理解や援助も必要不可欠であると言えます。




ADHD(注意欠陥多動性障害)


◆症状 ADHD(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)とは、日本語で「注意欠如・多動症(注意欠陥/ 多動性障害、注意欠如・多動性障害)」と言い、 自分をコントロールする力が弱く、それが行動面の問題となってあらわれる障害です。
ここでいう障害とは、例えば医学用語で風邪の症状を呼吸器障害と呼ぶように、「行うことに困難がある」という意味です。 ◆具体例 【不注意】 集中力が続かない、気が散りやすい、忘れっぽい。 【多動性】 じっとしていることが苦手で、落ち着かない。 【衝動性】 思いついた行動について、行ってもよいか考える前に行動してしまう。 ◆治療法や対処法 治療には「環境調整・心理社会的支援」と「お薬による治療」があります。
ADHD治療の目標は、学校や家庭での困難の悪循環が好転し、ADHDの症状を自分らしさとして折り合えるようになること、それによって、1日を通して社会生活を改善することができるようになることです。ADHDの特性である不注意、多動性、衝動性をなくすことだけが治療の目標ではありません。 1日を通じてお子さんの生活のなかの困難を理解し、改善していくことが大切です。毎日の変化を把握するのは難しいかもしれませんが、少しずつでも「できた!」という達成感を感じる良いサイクルを長期間にわたって続けることで、目指す将来につなげていきましょう。 ◆注意しておいて欲しいこと 問題なのはADHDの症状を持っていることではありません。症状を持っていても日常生活に困難をきたさなければ障害ではないのです。
現在、脳の働きそのものを完全になおす方法はありませんが、さまざまなスキルを身につけるトレーニングやお薬を用いることで、お子さんは持っている能力を徐々に発揮できるようになる可能性があります。




PTSD(心的外傷後ストレス障害)


◆症状 とても怖い思いをした記憶がこころの傷となり、 そのことが何度も思い出されて、恐怖を感じ続ける病気です。
突然、怖い体験を思い出す、不安や緊張が続く、めまいや頭痛がある、眠れないといった症状が出てきます。とてもつらい体験によって、誰でも眠れなくなったり食欲がなくなったりするものですが、それが何カ月も続くときは、PTSDの可能性があります。 ◆具体例 「いじめられている時、先生と目があったが無視された。」 「家族が事故に巻き込まれるのを目の前で目撃していた。」など。 ※発作やフラッシュバックが起こるという点でパニック障害と似ていますが、パニック障害の発作は何の理由もなく起こるのに対し、PTSDによる発作はその理由が分かっている為、発作への恐怖が次の発作を起こす『予期不安』がそれほど強くないことなどがその違いとして挙げられます。 ◆治療法や対処法 著しく状態が重い場合は、薬によってその症状を軽減していくことも必要です。 具体的には、抗うつ薬や抗不安薬、睡眠安定剤や気分安定剤など。 その上で、認知療法や持続エクスポージャー療法、EMDR(眼球運動脱感作療法)などによって少しずつ不安や恐怖を緩和させていくという流れになります。 ◆注意しておいて欲しいこと つらく怖い経験の直後であればほとんどの人に表れるものです。ですので、事件や事故から1ヶ月くらいの間は様子をみて、自然の回復を待ってみます。
数ヶ月たっても同じような症状が続いたり、悪化する傾向がみられたら、PTSDの可能性を考えて専門家の診断を受けてみてください。




パニック障害


◆症状 突然理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといった発作を起こし、そのために生活に支障が出ている状態をパニック障害といいます。 パニック障害は、パニック発作から始まります。はじめはパニック発作だけですが、発作をくりかえすうちに、発作のない時に予期不安や広場恐怖といった症状が現れるようになります。また、うつ症状をともなうこともあります。 ◆具体例 死への恐怖や不安から病院に連れていかれたが、どこを調べても体には異常はなく、あれほど苦しかった症状がいつの間にか消えている。 「また発作が起きるのではないか。」「次は死んでしまうのではないか」と考えるなど。 ※PTSDとの違いについては「PTSD」の具体例欄に記載しておりますので、そちらもご覧下さい。 ◆治療法や対処法 薬による治療と精神的な治療とを行っていきます。 まずは『発作を起こさせなくする』ことを目標に、薬による治療を行います。 発作が起こらなくなってきたら、認知行動療法などの心理療法によって少しずつ出来ることを増やしていくようなトレーニングを行っていきます。 ◆注意しておいて欲しいこと 薬の効果は人によって違うため、効果を確認しながら増減したり薬を変更したりする必要があります。正しく効果を確認するためには、医師が定めたとおりの量と回数を守って服用してください。
パニック障害は薬物療法が効果を発揮しやすい障害です。「薬に頼らず気持ちだけで治す」というのは得策ではありません。




アレキシサイミア(失感情症)


◆症状 アレキシサイミア(失感情症)とは、自分の感情を認知、自覚したり、表現したりすることを苦手とし、想像力や空想力の欠如を示す特性です。心身症発症の仕組みの説明に使われる概念ですが、近年は共感能力、衝動性の欠如等、ストレス対処や対人関係との関連もあると言われています。 ◆具体例 ・自分の感情を言葉で表すことや、感情と身体の感覚とを区別することが困難である。 ・空想力に欠けることで想像力に制限がある。 ・客観的に考えることが苦手。 ・自分の内面よりも、外面の刺激に気持ちが向かいやすい。 ・自分自身の感情に気付くことが苦手  等。 ◆治療法や対処法 アレキシサイミアの治療法としては、まず身体の不調を改善すべく、ストレスを緩和していく治療法が行われるケースが多いでしょう。例えば、呼吸法でリラックスできるようにしたり、自律訓練法を行ったりして、心身の緊張を和らげていきます。 しかし何よりもまず大切なことは、自分自身の感情を受け止めることだといわれています。 ◆注意しておいて欲しいこと アレキシサイミアは、感情に気付き言葉で表現することが苦手なため、知らぬ間にストレスを溜めてしまう傾向にあります。そしてそのストレスが身体症状として出現し、心身症へとつながり、気分変調症、薬物依存症、摂食障害等の疾患とも深く関わっているといわれています。そのためにも早期発見出来るかどうかはとても重要ですので、具体例に当てはまるものが多い場合は一度専門家を尋ねることをおすすめいたします。




解離性障害


◆症状 私たちの記憶や意識、知覚やアイデンティティ(自我同一性)は本来1つにまとまっています。解離とは、これらの感覚をまとめる能力が一時的に失われた状態です。たとえば、過去の記憶の一部が抜け落ちたり、知覚の一部を感じなくなったり、感情が麻痺するといったことが起こります。ただ、解離状態においては通常は体験されない知覚や行動が新たに出現することもあります。 ◆具体例 ①解離性健忘:ある心的ストレスをきっかけに出来事の記憶をなくすものです。多くは数日のうちに記憶がよみがえりますが、ときには長期に及ぶ場合もあります。 ②解離性とん走:自分が誰かという感覚(アイデンティティ)が失われ、失踪して新たな生活を始めるなどの症状を示します。学校や職場において極度のストレスにさらされ、しかもそれを誰にも打ち明けることができない状態で突然始まり、それまでの自分についての記憶を失うことが多くみられます。 ③カタレプシー:体が硬く動かなくなることです。 ④解離性昏迷:体を動かしたり言葉を交わしたりできなくなることです。 ⑤離人症:自分が自分であるという感覚が障害され、あたかも自分を外から眺めているように感じられます。 ⑥解離性てんかん:心理的な要因で、昏睡状態になる、体が思うように動かせなくなる、感覚が失われるなどの症状が現れます。 ◆治療法や対処法 解離性障害の治療の基本は、安心できる治療環境を整えること、家族など周囲の人の理解、主治医との信頼関係です。解離性障害の主な原因は、心的なストレスによりほかの人に自分を表現することができないことです。つまり解離されている心の部分は、安心できる関係性でしか表現できません。
解離性障害の症状の多くは、ある程度の時間を経れば自然に解消されるか、別の症状へ移行するのが一般的です。 また、解離性障害に有効な薬はないといわれています。その為解離性障害の症状を悪化させているような併存症に対する薬が処方されます。 ◆注意しておいて欲しいこと 解離性障害は、つらい体験を自分から切り離そうとするために起こる一種の防衛反応と考えられています。治療では、安心できる環境にすること、家族や周囲の人が病気について理解することがとても大切です。




強迫性障害


◆症状 自分でもつまらないこと(不合理)だとわかっていても、そのことが頭から離れない、わかっていながら何度も同じ確認をくりかえしてしまうことで、日常生活にも影響が出てきます。意志に反して頭に浮かんでしまって払いのけられない考えを強迫観念、その強迫観念から生まれる不安や恐怖を払拭しようと行う行為を強迫行為といいます。 ◆具体例 ①不潔恐怖:ドアノブやつり革などに触れた後、バイ菌に汚染されたように感じ、何度も手を洗ったり、何度もお風呂に入ってしまう。 ②加害恐怖:自分の行動が誤って誰かを傷つけてはいないか心配になり、新聞やニュースを繰り返し確認してしまう。 ③確認行為:戸締まり、ガス栓、電気器具のスイッチを過剰に確認してしまう。 ④数字こだわり:特定の数字を不吉と感じ、あらゆる行為の際にその数字を避けようとしてしまう。 ⑤物への執着:要らなくなったものでも、いつかまた使うのではないかという思い込みから捨てられず、家の中が不要なもので埋め尽くされてしまう。 ◆治療法や対処法 治療には「認知行動療法」と「お薬による治療」があります。
具体的には、強迫観念が浮かんできてもそれを払拭する行為をとらずに我慢をする(ドアノブに触れた後、手を洗わずに我慢する等)という「曝露反応妨害法」という療法を行います。こうした課題を続けていくと、強い不安が弱くなっていき、やがて強迫行為をしなくても大丈夫になっていきます。 また薬の方は、抗うつ薬のSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)で状態を安定させます。その後認知行動療法に移るというのが一般的な流れになります。 ◆注意しておいて欲しいこと 発症には、性格、生育歴、ストレスや感染症など、多様な要因が関係していると考えられていますが、なぜ強迫性障害になるのか、原因ははっきりとはわかっていません。その為、なかなか自覚できず性格傾向の1つくらいにしか思わない人もいるので、決して自己判断はせずしんどいと感じた際には、精神科や心療内科、またカウンセリングなどにかかってみることをオススメします。




適応障害


◆症状 適応障害は、ある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れるものです。たとえば憂うつな気分や不安感が強くなるため、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になったりします。また、無断欠席や無謀な運転、喧嘩、物を壊すなどの行動面の症状がみられることもあります。 ◆具体例 精神面:抑うつ気分、不安、怒り、焦りや緊張などがみられます。 行動面:行きすぎた飲酒や暴食、無断欠席、無謀な運転やけんかなどの攻撃的な行動がみられます。 ◆治療法や対処法 治療の流れとしては①ストレス因の除去②適応力の強化、になります。ストレス因の除去とは、環境調整することです。ストレス因が取り除ける、あるいは回避できるものであればいいのですが、家族のように動かせないもの、離れるのが難しいものもあります。こうなるとストレス因の除去だけではうまくいきませんので、次のステップも必要となります。ストレス因に対して本人はどのように受け止めているかを考えていくと、その人の受け止め方にパターンがあることが多くみられます。このパターンに対してアプローチしていくのが認知行動療法と呼ばれるカウンセリング方法です。また現在抱えている問題と症状自体に焦点を当てて協同的に解決方法を見出していく問題解決療法もあります。この認知行動療法も問題解決療法も、治療者と治療を受ける人が協同して行っていくものですが、基本的には治療を受ける人自身が主体的に取り組むことが大切です。 ◆注意しておいて欲しいこと 適応障害ではストレス因から離れると症状が改善することが多くみられます。そのためうつ病と比べると症状は軽いと言えますが、適応障害と診断された40%以上の人が5年後にはうつ病などの診断名に変更されています。つまり、適応障害は実はその後の重篤な病気の前段階の可能性もあるといえますので、適応障害の可能性があると思ったときには放置はせずに、専門家に相談することをおすすめいたします。




統合失調症


◆症状 統合失調症は、こころや考えがまとまりづらくなってしまう病気です。そのため気分や行動、人間関係などに影響が出てきます。統合失調症には、健康なときにはなかった状態が表れる陽性症状と、健康なときにあったものが失われる陰性症状があります。 ◆具体例 【陽性症状】実際にはないものをあるように感じる/自分の悪口やうわさなどが聞こえてくる/いやがらせをされているといった被害妄想/テレビやネットが自分に関する情報を流していると思い込んだりする等。 【陰性症状】意欲が低下する/感情表現が少なくなる等。 ◆治療法や対処法 治療には「心理社会療法」と「お薬による治療」があります。 ①幻覚や妄想などの症状を軽くする②記憶や注意などの障害によって社会生活機能が低下するのを防ぐ③回復後は再発しないように維持する 以上の3つを目標に、薬と精神療法やリハビリテーションを行って、日常生活を送れるようにしていきます。 ◆注意しておいて欲しいこと 統合失調症に多い幻覚や妄想の症状は、本人には現実味があってそれが病的な症状だとは気づきにくいものです。周りの人が気づくことが、早期発見の第一歩となります。家族や周囲の方に以下のようなサインがあることに気づいた時には、相談窓口などに相談してみて下さい。




パーソナリティ障害


◆症状 パーソナリティ障害は、大多数の人とは違う反応や行動をすることで本人が苦しんでいたり、周りが困っているケースに診断される精神疾患です。認知(ものの捉え方や考え方)や感情、衝動コントロール、対人関係といった広い範囲のパーソナリティ機能の偏りから障害(問題)が生じるものです。注意したいのは、「性格が悪いこと」を意味するものではないということです。 ◆具体例(分類) 【A群(奇妙で風変わりなタイプ)】 ・妄想性パーソナリティ障害 (広範な不信感や猜疑心が特徴) ・統合失調質パーソナリティ障害 (非社交的で他者への関心が乏しいことが特徴) ・統合失調型パーソナリティ障害* (会話が風変わりで感情の幅が狭く、しばしば適切さを欠くことが特徴) 【B群 (感情的で移り気なタイプ)】 ・境界性パーソナリティ障害 (感情や対人関係の不安定さ、衝動行為が特徴) ・自己愛性パーソナリティ障害* (傲慢・尊大な態度を見せ自己評価に強くこだわるのが特徴) ・反[非]社会性パーソナリティ障害 (反社会的で衝動的、向こうみずの行動が特徴) ・演技性パーソナリティ障害 (他者の注目を集める派手な外見や演技的行動が特徴) 【C群 (不安で内向的であることが特徴)】 ・依存性パーソナリティ障害 (他者への過度の依存、孤独に耐えられないことが特徴) ・強迫性パーソナリティ障害 (融通性がなく、一定の秩序を保つことへの固執(こだわり)が特徴) ・回避性[不安性]パーソナリティ障害 (自己にまつわる不安や緊張が生じやすいことが特徴) ◆治療法や対処法 パーソナリティ障害の治療には、比較的長期にわたって患者と治療者が協力して努力を続けることが欠かせません。そこでは、どんなことが問題になっているのかということや、その対策について一緒に検討します。ここではとくに、患者が積極的に治療に参加することが大切です。
治療では、支持的精神療法、認知行動療法、精神分析的精神療法などの精神療法(orカウンセリング)が行われます。境界性パーソナリティ障害に対する治療プログラムが科学的に有効であることがわかり、効果の高い治療法も開発され、実際の治療に活かされています。
薬物療法では、感情調整薬や選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)や少量の抗精神病薬がパーソナリティ障害の症状を軽くするのに有効であることがわかっています。また、合併しているほかの精神疾患の治療も重要です。 ◆注意しておいて欲しいこと 注意したいのは、このパーソナリティ障害は「性格が悪いこと」を意味するものではないということです。また最近の研究からも、この障害は経過中に大きく変化する、治療によって改善する可能性が高いものと考えられるようになっているため、本人や周囲の人が気づいたら、積極的に治療に望むことが回復への近道になります。





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