~心のQ&A~

こちらは、皆様からの質問とその答えをまとめたページとなります。
ここでは、カウンセリングに来られた方やメール・電話で聞かれた質問を一問一答形式にしてまとめてあります。またキーワードによる検索も出来るようにしてありますので、ご活用ください。
もし、ご不明な点などございましたら、一度お問い合わせください。
【事務所】TEL:0776-56-2002
メール:info@icr-kokoro.com
Q.いまいちカウンセリングというものが分からないのですが・・・
A.『カウンセリング』というのは、依頼者の抱える問題・悩みなどに対し、専門的な知識や技術を用いて行われる相談援助のことです。その問題・悩みの種類やその人の性格傾向などによっても、当然カウンセラーが提供する療法は変わっていきますし、回数なども一慨には言えないというのが正直なところです。しかし、抱えた問題・悩みが解決したかどうかの判断はカウンセラーがするものではないと私は考えています。仮に一回目のカウンセリングを終えた時、自分の中で解決したと感じたのなら、二回目以降は行く必要はないかと思います。自分の気持ちや感じ方に正直になることが大事であり、それに気付けるようになれるのもカウンセリングの良さだと思います。
Q.どういう基準でカウンセリングルームを選べばよいですか?
A.これまた一言ではお答えできません。例えば、「同性のカウンセラーに聴いてほしい」、「自分が抱えた悩みを専門にされてる所がいい」、「料金面が心配」等の問題であれば、ある程度の情報はホームページで確認することが可能です。しかし、『カウンセリングルームでの対応』、『話しやすい雰囲気かどうか』、『そのカウンセラーの技術』など、実際に足を運んでみないと分からない部分も意外と多くあり、またそれが重要であったりします。ですので、答えをまとめさせていただきますと、ホームページに記載されている内容を確認してある程度絞り、あとは予約の際の電話での話し方や声の調子なども参考に選んでいただくことになるかと思います。また、初回のカウンセリング料金を二回目以降より少し安く設定しているカウンセリングルーム(当ルームもです!)もございますので、それを利用するのも一つの手かと思います。
Q.自分が話した内容は絶対に外に漏れませんか?
A.はい、絶対に漏れません!カウンセラーには守秘義務というものがあります。また、カウンセリングを始めるにあたって、カウンセラーからそういった旨の説明は基本的にしてくれるはずです。依頼者が安心して悩みを打ち明けられる場を提供することはどのカウンセラーも大事にしていることだからです。ただし、お話を聴いたときに、その内容が依頼者自身または依頼者の周りの方の生命を危ぶむ恐れがあると判断した際は、例外的に依頼者の身内の方や特定の機関にお話しすることがあります。カウンセラーはこの報告義務もまた負っているのです。もちろん、この説明もカウンセリングを始める前にあると思いますので安心してください。
Q.悩みがなければ行く意味はないのですか?
A.いいえ。確かに一般的には悩みを解決するために利用されますが、「悩みはないが、自分ってどういう人間なのか深めてみたい」、「もっと自分の可能性や潜在能力を引き出してみたい」、「純粋にカウンセリングというものを体験してみたい」などといった理由で利用する方もいらっしゃいます。当ルームでも、心理学をテーマにした講演会やカウンセリング心理学の講座なども要望があれば開催しておりますので、興味のある方は電話やメール等で一度お尋ねください。
☆その他、お客様から寄せられた質問は下記にまとめましたので参考にしてください。右下の虫眼鏡のマークからキーワードの検索も可能です。
気になる質問
カウンセリング全般について
精神科や心療内科とカウンセリングルームの違いはなんですか?
これも結構多い質問なのですが、今回は医療機関(精神科や心療内科)とカウンセリングルームの違いをざっくり説明致します。基本的な違いとしては、医療機関では【症状を聞く→病名の診断→投薬治療】の流れをとるのに対して、カウンセリングルームでは【話を聴く→心理的な問題の把握→心理療法】という流れで進めていくことです。もう少し噛み砕いて言うと、医者による薬を使った指示的な治療か心理カウンセラーによる心理療法を使った非指示的な治療の違いということになります。もっと詳しく知りたい方は、ぜひ一度調べてみると良いと思います。
カウンセリング料金の相場ってあるのですか?
これは難しい質問ですね。調べていただけると分かりますが、カウンセリングルーム毎に意外と金額設定の差があります。しかし、僕も開業当時とても気になっていたことですので、僕が調べた範囲内でまとめさせていただきます。60分の対面のカウンセリング1回の料金についてです。都市部だと8000円~12000円、地方だと5000円~9000円くらいで設定されているようです。やはり、家賃などのランニングコストの関係で都市部は必然的に高くなるようです。
カウンセリング料金がすごく安い所があるのはなぜですか?
近年カウンセリングの需要が高まっていることで、カウンセリングを一つのビジネスとして捉え、活動している団体が増えています。カウンセリングの存在を知ってもらう上ではとても有難いことではありますが、その一方で無資格であったり、正しい知識や技法を持たず副業としてカウンセリングを行っている方も増え、『30分で1000円』といった価格で提供していたりします。
カウンセリングルームを途中で変えるのはダメなのでしょうか?
ダメということはありません。カウンセリングを何回受けるか、どのくらいの頻度で行くか、どういった目的で行くか、そして何かの都合で場所を変えることもクライエント様の自由だと僕は思っています。ただし、以下の2点に関しては注意してもらいたいと思います。1つ目は、カウンセリングルームを変えるということは話しを聴いてもらうカウンセラーを変えるということになりますので、また1からの説明になってしまうかもしれないということ。2つ目は、療法によっては『5回で1セット』のようなものもあるということ。「2回受けたけど効果が表れないからルームを変えたい」というのなら、それはまだ途中だからかもしれません。
カウンセリングを受ける基準みたいなものはありますか?
特にありません。何に喜びを感じるかの基準が存在しないのと同じで、何に苦しさ(ストレス)を感じるかも人それぞれです。相談するタイミングも含めて、あなた自身が“相談したい”と思えば内容の重さに関係なく1度カウンセリングを受けてみることをオススメします。
悩みの一例
自宅で出来る簡単なストレス解消法をいくつか教えてください。
はい!今回は1つ1つの解説は抜きに、5つ紹介させていただきます。
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好きな香りのアロマをディフューザーやお湯をはった洗面器に垂らして嗅ぐ。 -
身体がゆっくり伸びるようなストレッチを10分間程度行う。 -
自然音を聴く。Youtubeなどで検索すればヒットすると思います。 -
少しぬるめ(37℃くらい)のお風呂にゆっくり浸かる。のぼせ注意です。 -
「寝る」。気分が乗らない時には一番シンプルかつ効果的です。

人前で話しをする場面になるとあがってしまい頭が真っ白になります。緊張しない方法とかありますか?
『緊張』は、不慣れな場面において、上手くいくかどうかを心配することで起こるものです。本来は、何度も似た体験をし慣れていくことが一般的です。しかし、元々極度に緊張してしまう人や結婚式のスピーチなど普段経験しない状況ではそうもいかないと思います。そういった場合、話す内容が決まっているのならば友人や知人に聞いてもらい、何度か練習するのが良いでしょう。
すぐにイライラしてしまいます。対処法とかありますか?
まずは、どういった場面でイライラしてしまうのかを分析してみましょう。例えば、ある人の言動にいつもイライラしてしまう。物事を上手くできない自分にイライラしてしまう。理由は分からないが、職場では常にイライラしてしまう、などなど。場面が分かれば、その場面にならないように意識的に行動を変えたり、周りの方への相談や協力でうまく対処出来ることはたくさんあります。
不安や焦りで頭や心がいっぱいになってしまうことがあります。どうしたらよいでしょうか?
まず、不安や焦りでいっぱいになってしまった際に、自分で出来る一時的な対処法を説明します。仮に、その状態になった場所が学校や職場ではなく自宅であれば部屋の掃除をしてみてください。それも部屋の隅々まで。頭や心が整理できていない時は、部屋や身の回りの整理整頓をすることで少し落ち着くことが出来ます。また、隅々までしようと思えば体や頭を結構使います。これは健康にもよく部屋も同時に片付くのでとてもオススメです。そして、もし学校や職場でそうなってしまった場合は、学生なら体調が悪いと言って保健室にいき少し静かな時間を過ごしましょう。社会人の方は、それが原因で仕事に手がつかず、大きなミスをしてしまいますと大変ですので、早めに上司に切り上げさせてもらえるようお願いしましょう。
“気遣い”の仕方がわかりません。どうしたら気遣いが出来るようになりますか?
「気遣いが大事だ!」と言う人は多いですが、『なぜ大事なのか?』『どうやったら良いのか?』まで説明してくれる人は意外に少ないですよね。気遣いは『相手の為にする行為』だと思っている方が多いですが、実は半分間違っています。結局気遣いが出来ることで、円滑な人間関係を築くことが出来るという意味で、半分は『自分の為にする行為』であると言えます。
自分に自信が持てません。どうしたらいいでしょうか?
それは「自己肯定感」が低い状態ですね。自己肯定感とは『自分はこれでいいんだ』と、今の自分を認めてあげられる能力のことです。自分に自信が持てないと新たなことへのチャレンジも出来なくなり、ますます『出来ない自分』を創り上げていくことになります。比較的簡単に自己肯定感をあげられる方法としては、①プラス思考の人といる時間を意識的に増やすこと②自分が得意なことや簡単なこと(部屋の掃除や10分間のウォーキング)を沢山すること、が良いとされています。①はなるべくマイナス思考でいる時間を少なくすることで、普段考えられなかったことに目を向けられるようにするため②は『出来る』という成功体験を多く積むことで、出来る自分がいることに気付かせることが目的となります。
勘違いされている認識
“うつ”や“希死念慮”は甘えなんでしょうか?
断じて違います。希死念慮とは、「死にたい」「死ねば楽になれる」と自死について考えることを指しますが、これを『現実からの逃げ』のように非難される方がいらっしゃいます。しかし、希死念慮は逃げではなく『守り』です。死にたい、消えたいという考え方をしないといけないほどに精神的にいっぱいいっぱいになっている状態で、これ以上情報やストレスが入ってくることで心が壊れてしまわないように行われる自己防衛的な思考なのです。うつも同じく、物事を一つの視点(ネガティブ)でしか見れず正しい判断が出来ない状態です。
『死にたいと口にしている人は死ぬつもりはない』というのは本当ですか?
これは少しでも早く多くの方に知ってもらいたい間違いです。人間は基本的に全く思っていないことは口にしないものであり、「死にたい」という言葉は周りの方へのSOSです。そんな時、心理カウンセラーなどの専門家がいなければ何もできないということはありません。もしあなたが、友人から「死にたい」と打ち明けられたら、まずは「正直な気持ちを話してくれてありがとう」と感謝し、まっすぐ向き合ってあげてください。そして自殺の危険が高い方への接し方として、TALKの原則というものがあります。
その他(知識や小ネタ)
「話しを聞いて!」=「アドバイスが欲しい!」ではない!
これは女性同士の話題によく挙がる、男性の相談の乗り方への不満の1つですね。よく「男性は論理的な思考脳で、女性は感情的な思考脳だから仕方ない。」と言う方がいらっしゃいますが、明確な根拠はありません。それどころか、この考え方は異性との心の関わり合いを減らしかねません。
TALKの4原則を知っておこう!
TALKとは、Tell(伝える)、ASK(尋ねる)、Listen(聞く)、Keep safe(安全を確保する)の頭文字を取った、自殺の危険が高い方への対応の4原則のことです。
心理カウンセラーになるには
心理カウンセラーに必要なモノは?
【相手の話しを聴いてあげたい】という思いが一番だと感じています。知識や技術がこれに続きます。現代社会はコミュニティは多様化していますが、その一方で1人1人との関係性は希薄な傾向にあります。その為、じっくり自分の悩みを話す機会や相手がなく、『話しをじっくり聴いてくれる人の存在』を多くの人が求めています。
心理カウンセラーになるにはどうすれば良いですか?
ズバリ言います。「私は心理カウンセラーです!」と公言すれば、その瞬間からあなたは心理カウンセラーです。というのも、現在(2020年3月)心理カウンセラーとして活動するために必要な資格はありません。ですので、なるだけであれば今日からでも可能です。