目的地を決めるのは?


「人間はナビを見習うべきだー!」


とある男が公園で声高らかにそう叫んだ。


なんだ?なんだ?と2、3人が立ち止まる。


男は続けた。


「ナビは目的地までの最短ルートをはじき出し


仮にその道中で不運に見舞われたとしても


道を誤ってしまったとしても


すぐさま他のルートを確保して


確実に目的地まで辿り着こうとする。」


なるほど。なるほど。とまた7、8人が立ち止まる。


男は一層満足気にこう続けた。


「一方我々人間はどうだ?


一度心に決めた目的でも


気分一つで簡単に変えてしまう。


『タイミングが…』とか『運が…』とか


それらしい理由を付けて


そして時には誰かのせいにして


自分や他者を納得させ


また次の目的地を誇らしげに掲げる。


掲げることそれ自体が目的になっているんだ!


みんな目を閉じて自問自答してみろ!


『自分の人生という地図に


ただ置かれるだけで終わってしまった


目的地がいくつあっただろう?』と。


ナビは一度掲げた目的地は


辿り着くまで決して諦めることはしないんだ!」と。