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白黒の世界


僕は白と黒のボーダーラインに立っている。


そのラインから右側を見てみると


人生を真っ暗にしてしまう悩みの種が埋まっている。


身勝手な犯罪や誰を責めていいかわからない天災。


蓋を開ければホコリだらけのクリーンな顔した政治家。


自分とは全く関係のない人を叩くことで


積もっていく日々のストレスを解消している人々。


この先も生まれては消える人の心に眠る深い闇や


この先に待ち受ける避けようのない試練や苦痛。


挙げればキリのない真っ黒の種は


今日もどこかに埋められて


嫉妬や冷たさを栄養に一気に成長していく。


それはきっと紛れもない事実で


この世界の半分を占めている。


一方ボーダーラインの左側を見てみると


そこには目を凝らさなきゃ見えないほどの


小さな小さな希望の種が埋まっている。


落ち込んでいる人を一生懸命励ます人。


道端に落ちている他人のゴミを拾う人。


仲間はずれになっている人に


積極的に温かな声を掛けてあげる人。


地位や名声に目を眩ますことなく


本気で誰かの力になりたいと努力を続ける人。


誤った道を突き進んでいく人を


鬱陶しいくらいの熱さで戻してあげる人。


生きる気力を無くした人にただ寄り添うことで


ありのままを受け止めてあげようとする人。


見て見ぬ振りや損得勘定の波に


抗いながらもまっすぐに尽くす姿勢や行動。


挙げると限界が見えそうな真っ白な種は


今日もどこかに植えられて


勇気や優しさを栄養にわずかに育っていく。


これも紛れもない事実で


この世界のもう半分を占めている。


生きている限りどちらの世界のことも


見聞きすることになり


そのたびに一喜一憂してしまう。


真面目に過ごしているのに


酷い仕打ちを受けたり


もうどうでもいいと思っていた矢先


小さな幸せが飛び込んだり。


グレーな世界なんて本当はなくて


白と黒の世界を行ったり来たりしている


だけなのかもしれない。


わからないけれど


もしそうなのだとしたら


今より1度だけでも白の世界に


身体を傾けて生きたい。


現実は大きく変わらないとわかった上でも


蒔いた希望の種はいつか芽を出す。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

ブログを読んで疑問に思ったことや感想などありましたら

コメントいただけると嬉しいです。

では、また次のブログでお会いしましょう(^^)ノシ

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