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不幸せの青い鳥


この世界は


顔も名前も分からない人から突然傷つけられる世界。


そして顔も名前も知らない人を


簡単に傷つけることができる世界。


人差し指一本で。


どうしてこんな世界が広がっているのか。


完璧な人が多い世界を望んではいない。


不出来な部分があってもいい。


愚痴や不平不満


世の中の不条理に対する


怒りや悲しみの声があがる世界でいい。


でももう少し思いやりを配ることができる


もう少し自ら歩み寄ることができる


もう少し人の些細な過ちを赦すことができる


そんな人が多い世界であってほしい。


どちらも同じ人間が生きている世界なのだから。


誰かを傷つけることで得られたエネルギーは


次の誰かを傷つけるためのエネルギーに変換される。


その人はそうやって


グレーな世界を生き続けられるかもしれない。


しかし


素性の知らない人に傷つけられたその人は


きっと豊富ではない活力源から


貴重な時間を費やして


明日生きるためのエネルギーを掘り起こさなきゃいけない。


それすら難しい人は


グレーな世界に足を踏み入れていくかもしれないし


自分自身をも傷つけて


真っ黒な世界に飛び込んでいくかもしれない。


『性善説なんてありっこない』


『天使のような人もいるのだから


悪魔のような人がいても仕方がない』


そうやって


傷つけられた人がボロボロの心に鞭を打って


自分を無理やり納得させなきゃいけない


そんな悲しい世界。


今この世界に足りていない優しさは


世界平和の為の行動を


多くの人に呼び掛けるような


そんな大それたものではなく


ほんのわずかな想像力。


自分が届けようとしている言葉や文字は


今どんな人が受け取ろうとしているか


その人はどのように受け取るだろうか


一瞬だけでも


そんなことに思いを馳せることのできる


思いやりという名の想像力。


翼がボロボロで


地べたを引きずりながら進むその鳥たちが


青い空間を自由に飛び回れる


喜びを取り戻せるように。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

では、また次のブログでお会いしましょう(^^)ノシ

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